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動画記事 22:07はじめての御朱印旅にもおすすめ|秘境感あふれる日本の神社仏閣案内
観光・旅行 伝統文化- 9 回再生
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静かな森の中、鳥のさえずりだけが響く参道を歩き、歴史ある社殿へ一歩ずつ近づいていく。そんな“秘境”と呼ばれる神社仏閣を巡る旅が、今、多くの人々を惹きつけています。 本記事では、YouTube動画【日本の神社仏閣旅】の内容をもとに、実際に紹介された神社仏閣の情報と見どころを、観光目線でわかりやすくご紹介します。御朱印の魅力や参拝マナー、アクセスのコツまで、御朱印旅初心者にも役立つ内容です。 秘境神社仏閣18選の特徴・歴史・ご利益を一挙ご紹介 以下では、動画内で紹介された18の神社仏閣すべてについて、特徴・歴史・由来・ご利益を詳しく紹介します。 榛名神社(群馬県高崎市) 榛名山の中腹に静かに佇む榛名神社(はるなじんじゃ)は、歴史と自然の両方の魅力を深く感じられる神社です。用明天皇の時代に創建されたと伝わり、古くから山岳信仰の聖地として崇められてきました。 写真:群馬県高崎市・榛名神社 長い参道は深い杜に包まれ、渓流のせせらぎと苔むした巨岩が続く神秘的な道のりで、歩みを進めるほど俗世が遠のき、心が静かに整っていくようです。参道の途中にそびえる「矢立杉」や、龍が天へ昇る姿を思わせる「双龍門」など、見どころは尽きません。特に本殿を守るようにそびえる岩壁は圧巻で、古くから「神が宿る岩」として畏敬の対象となってきました。 榛名神社の御朱印は力強い筆致が印象的で、限定版が出る時期には参拝者が列をつくります。参拝後は門前町で名物のこんにゃく料理を味わったり、近くの榛名湖の観光と組み合わせるのもおすすめです。 自然、歴史、パワースポットとしての魅力が調和した、まさに “何度でも訪れたくなる神域” といえるでしょう。 住所:群馬県高崎市榛名山町849開門時間:7:00〜18:00(冬季は17:00)社務所:9:00〜16:00アクセス:JR高崎駅からバス約70分 【公式サイト】https://www.haruna.or.jp ※動画の(0:21)から見ることができます。 赤城神社(群馬県前橋市) 赤城山の静かな湖畔に佇む赤城神社は、澄んだ空気と鮮やかな朱色の社殿が印象的で、訪れるとまず“神域に入った”という感覚を覚えます。赤城姫の伝説をはじめ、多くの物語が残されている場所で、古くから女性の願いを叶える神としても親しまれてきました。湖の水面に映る鳥居は四季折々で雰囲気が変わり、とくに朝日の差し込む時間帯は幻想的で、まるで絵画の中に迷い込んだような静けさに包まれます。 写真:群馬県前橋市・赤城山大沼と赤城神社の参道橋 境内には、赤城山の自然が織りなす清々しい風が流れ、散策だけでも心が軽くなるようです。また、湖畔には遊歩道やカフェもあり、参拝後のんびり過ごすのも魅力。御朱印は赤城山や龍をモチーフにしたものが人気で、季節限定御朱印が出ると多くの参拝客が訪れます。雄大な自然と神話の世界が融合した赤城神社は、どの季節に訪れても新しい発見のあるスポットです。 住所:群馬県前橋市富士見町赤城山4-2参拝時間:境内自由アクセス:前橋駅からバス約60分 【公式サイト】http://akagijinja.jp/ ※動画の(1:22)から見ることができます。 古峯神社(栃木県鹿沼市) 古峯ヶ原の広大な自然に抱かれた古峯神社は、天狗信仰の聖地として知られています。境内に足を踏み入れると、すぐに目に入る天狗の面や彫刻がユニークで、厳かな中にもどこか親しみやすい雰囲気があります。創建の歴史は古く、火防・家内安全の神として多くの信仰を集めてきました。 写真:栃木県鹿沼市・古峯神社 この神社を語るうえで外せないのが、広大な庭園「古峯園」。四季折々の花木が彩り、池に映る景色は息を呑むほど美しく、園内の茶室で抹茶をいただけば、旅の疲れを優しく癒してくれます。 古峯神社の御朱印は全国でも屈指のバリエーションを誇り、天狗が描かれた御朱印はどれも個性的。参拝者の多くがこれを求めに訪れるほどの人気です。大自然の中で静かに祈りを捧げたい人にとって、まさに理想の場所でしょう。 住所:栃木県鹿沼市草久3027社務所受付:9:00〜16:00アクセス:JR鹿沼駅から車で約35分 【公式サイト】http://www.furumine-jinjya.jp/ ※動画の(2:23)から見ることができます。 唐澤山神社(栃木県佐野市) 標高247mの山頂に鎮座する唐澤山神社は、眼下に広がる佐野市の眺望が魅力の絶景スポットです。平安時代の武将・藤原秀郷を祀り、勝負運や仕事運を願う参拝客が多く訪れます。山上に築かれた唐沢山城跡の中に神社があるため、往時の石垣や城郭跡を歩けるのも楽しみのひとつ。 境内を散策していると、ひょっこり現れる人懐っこい猫たちが参拝者を和ませてくれます。SNSで「猫の聖地」と呼ばれるほど人気で、優雅に石垣を歩く猫の姿はこの神社ならではの風景。御朱印は重厚感のある筆致が美しく、勝運祈願の印も押されるため、御朱印帳にも映える一枚になります。 住所:栃木県佐野市富士町1409参拝時間:境内自由アクセス:佐野駅から車で約15分 【公式サイト】http://karasawayama.com ※動画の(3:55)から見ることができます。 鷲子山上神社(栃木県那須郡) 茨城県と栃木県の県境に鎮座する鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)は、金運上昇のパワースポットとして全国的に有名です。境内に入るとまず目に飛び込んでくる巨大な金色のフクロウ像は、実物の迫力が想像以上で、多くの参拝者が思わず写真を撮るほどの存在感があります。フクロウは「不苦労」「福来朗」と語呂がよいことから縁起の象徴とされ、境内の至る所に置かれています。 写真:栃木県那須郡・鷲子山上神社 標高の高い場所にあるため空気が澄んでおり、清涼感に満ちた境内を歩くと、自然が持つ静けさの中に心が溶け込むような感覚を覚えます。御朱印はかわいらしいフクロウの印が押されるものが特に人気で、運気アップを願う人たちから高い支持を集めています。 住所:栃木県那須郡那珂川町矢又1948営業時間:社務所9:00〜16:00(時期により変動あり)アクセス:車での参拝が便利 【公式サイト】https://www.torinokosan.com ※動画の(5:17)から見ることができます。 西明寺(栃木県芳賀郡) 平安時代に創建された西明寺は、山深い里に佇む静謐な古刹で、国指定重要文化財の美しい三重塔が有名です。細かな彫刻と均整の取れたシルエットが優雅で、紅葉の時期には塔の朱色と紅葉の赤が見事に重なり合い、息を呑むような景観をつくり出します。 写真:栃木県芳賀郡益子町・西明寺 境内には苔むした石段や古い伽藍が点在し、ゆっくりと歩くことで歴史の深さを肌で感じられます。境内の「銘鐘」は透明感のある音色で知られ、名鐘として親しまれています。御朱印は端正で美しい筆致が特徴で、四季の風景を添えた限定朱印が登場することもあります。 住所:栃木県芳賀郡益子町益子4469拝観時間:9:00〜16:00アクセス:益子駅から車で約15分 【公式サイト】http://www.fumon.jp/ ※動画の(6:18)から見ることができます。 熊野皇大神社(長野県北佐久郡・碓氷峠) 長野県と群馬県の県境にまたがる珍しい神社で、社殿の中央が県境ラインになっていることで知られています。 写真:長野県北佐久郡・熊野皇大神社の県境の画像 古くから峠道の守護神として信仰され、旅人が道中の安全を祈願した場所でもあります。境内には樹齢千年以上と伝わる「しなの木」がそびえ、太い幹を見上げると自然の力強さと神々しさを感じずにはいられません。 訪れる人のお目当てとなっているのが、動画でご紹介している“飛び出すしなの木の御朱印”に加えて、“県境御朱印”。長野県側と群馬県側、それぞれの社務所でいただける御朱印を並べて楽しむ参拝者も多く、ここでしか味わえない特別な参拝体験となります。軽井沢観光とセットで立ち寄る人も多く、爽やかな高原の空気が旅気分を高めてくれます。 住所:長野県北佐久郡軽井沢町峠町1社務所受付:9:00〜16:00(境内は自由)アクセス:軽井沢駅から車で約15分 【公式サイト】https://kumanokoutai.com/ ※動画の(7:19)から見ることができます。 熊野神社(群馬県安中市) 静かな山あいに佇む熊野神社は、落ち着いた雰囲気と自然の癒しに包まれるような、心が休まる神社です。峠道に近いため、古くは旅人の祈願所として利用され、今もなお素朴で温かい空気が残されています。参道の木々が優しく揺れる音に耳を澄ませると、不思議と心が落ち着いていくのを感じられます。 写真:群馬県安中市・熊野神社 御朱印は素朴ながら気品のある書体で、静かな山の神を思わせる雰囲気があります。近隣の熊野皇大神社と合わせて参拝する“ダブル熊野参り”を楽しむ人も多く、一帯を巡ることで古道の歴史も感じられるでしょう。 住所:群馬県安中市松井田町峠1参拝時間:境内自由アクセス:軽井沢駅から車で約15分(群馬側からは車での直接アクセスはできないため、徒歩やバス利用が必要となります。詳細は公式情報でご確認ください。)※動画の(8:41)から見ることができます。 椿大神社(三重県鈴鹿市) 日本最古のみちびきの神・猿田彦大神の総本宮として知られる椿大神社は、三重県屈指のパワースポットです。境内には凛とした空気が漂い、森に抱かれるような静けさが心地よく広がります。猿田彦大神は“道を拓く神”として有名で、仕事運や人生の転機に力を授ける神様として多くの参拝客が訪れます。 写真:三重県鈴鹿市・椿大神社 本殿の奥には、強い気が宿るとされる「別宮 椿岸神社」もあり、女性の願いを叶える神として人気があります。また、参拝後は境内の椿会館で名物の「椿とりめし」を味わう楽しみも。御朱印は凛とした書体が美しく、毎月変わる限定御朱印を集める人も多いほど魅力的です。 住所:三重県鈴鹿市山本町1871社務所:8:00〜17:00アクセス:四日市駅からバスで約45分 【公式サイト】https://tsubaki.or.jp ※動画の(9:42)から見ることができます。 箱根神社(神奈川県足柄下郡) 芦ノ湖畔に姿を見せる朱色の鳥居で知られる箱根神社は、関東屈指の名社として古くから旅人や武将に厚く信仰されてきました。奈良時代に創建された由緒正しい神社で、山々と湖が重なる箱根ならではの雄大な風景の中、参道を歩くと澄んだ空気が肌に心地よく、心が洗われるような感覚になります。湖に浮かぶ「平和の鳥居」は、朝の柔らかい光や夕景の時間帯には特に美しく、近年では国内外から「一度は訪れたい絶景スポット」として人気を集めています。 写真:神奈川県足柄下郡・箱根神社 境内には樹齢千年以上とされる御神木「矢立の杉」が立ち、古来より旅人の安全や武運を願う人々が祈りを捧げてきました。また、すぐ隣には縁結びの神として名高い「九頭龍神社」の新宮もあり、両社を合わせて参拝することで金運・良縁・心願成就など多方面のご利益が得られるとされています。歴史と自然、そして神聖な雰囲気が見事に溶け合った箱根神社は、箱根観光の中心としても外せない存在です。 住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1社務所受付:8:15~17:00御祈祷の受付時間:8:30~16:00宝物殿の拝観受付時間:9:00~16:00アクセス:箱根湯本駅からバス約40分 【公式サイト】https://hakonejinja.or.jp ※動画の(11:19)から見ることができます。 中之嶽神社(群馬県下仁田町) 妙義山の麓に鎮座する中之嶽神社は、ひときわ異彩を放つ巨大な大黒様像で知られています。黄金色に輝くその姿は高さ20mを超え、近くで見ると迫力に圧倒されるほど。昔から大黒天は福徳・財運をもたらす神として親しまれ、この巨大像は“日本一大きな大黒様”として参拝者を迎えてくれます。 写真:群馬県下仁田町・中之嶽神社 神社の背後に広がる妙義山の岩肌は独特の迫力があり、自然のダイナミックさを感じられるのも魅力。境内を歩いていると、山の神が静かに見守っているような厳かな雰囲気が漂います。動画では、天井画切り絵御朱印として、龍の切り絵の御朱印が紹介されています。その他にも大黒様の御朱印もあり、旅の良い思い出になります。 住所:群馬県甘楽郡下仁田町上小坂1248参拝時間:境内自由アクセス:下仁田駅から車で約20分 【公式サイト】https://www.nakanotake.com ※動画の(12:20)から見ることができます。 妙義神社(群馬県富岡市) 日本三大奇勝の一つ・妙義山の麓に建つ妙義神社は、豪華な彫刻と荘厳な社殿で知られています。鮮やかな朱色の総門をくぐり、急な石段を登ると姿を現す本殿は、江戸時代の建築美の粋を集めたような華やかさ。唐門に施された極彩色の彫刻は息を呑むほど見事で、近くでじっくり眺めるとその精巧さに圧倒されます。 写真:群馬県富岡市・妙義神社 妙義山自体が強いエネルギーを持つ山として知られ、登山者や旅人が安全祈願に訪れる姿も多く見られます。御朱印は重厚で力強い筆致が印象的で、この神社が持つ独特の荘厳さが感じられる一枚です。 住所:群馬県富岡市妙義町妙義6参拝時間:宝物殿・御殿(旧宮様御殿)は9:00~17:00(12/20~1/10除く)アクセス:松井田駅から車で約15分 【公式サイト】https://www.myougi.jp ※動画の(13:21)から見ることができます。 法多山 尊永寺(静岡県袋井市) 厄除観音として名高い法多山は、古くから多くの参拝客が訪れる静岡の名刹です。木々に囲まれた長い参道を歩くと、風に揺れる葉音に心が和み、ゆったりとした気持ちで本堂へ向かうことができます。厄除けのお寺として知られていますが、訪れると“気持ちが軽くなる場所”という言葉がふさわしいほど、境内全体に優しい空気が満ちています。 写真:静岡県袋井市・法多山尊永寺 参拝のあとは名物の「厄除だんご」を味わうのがお決まり。素朴で優しい甘さは、巡礼後の身体にじんわり染みるようです。御朱印は観音様の名が力強く記されたもので、厄落としの思いを込めていただく人も多く訪れます。 住所:静岡県袋井市豊沢2777拝観時間:8:30〜16:30アクセス:袋井駅からバス約15分 【公式サイト】https://www.hattasan.or.jp ※動画の(14:22)から見ることができます。 油山寺(静岡県袋井市) 深い森に包まれた油山寺は、“目の観音様”として親しまれる寺院です。境内には清らかな湧水が流れ、古くから眼病平癒の祈願所として多くの人々に信仰されてきました。木立の中を通る参道は心地よい静けさに満ち、歩いているだけで自然に癒されるような空気が漂います。 写真:静岡県袋井市・油山寺 本堂は重厚ながら温かみがあり、手を合わせると柔らかな空気が包み込んでくれるような感覚を覚えます。御朱印は薬師如来や観音様を中心に複数種類あり、参拝の記念にぴったりです。 住所:静岡県袋井市村松1拝観時間:9:00〜16:30(参拝自体は自由ですが、詳細は公式サイトをご確認ください。)アクセス:袋井駅から車で約20分 【公式サイト】https://yusanji.jp ※動画の(15:59)から見ることができます。 雨引観音(茨城県桜川市) 坂東三十三観音のひとつとして知られる雨引観音は、四季折々の花が境内を彩る“花の寺”として人気です。特に初夏のアジサイは圧巻で、境内の斜面が青や紫に染まり、その美しさを一目見ようと多くの人が訪れます。雨上がりの静かな境内にアジサイがきらめく光景は、ここでしか味わえない特別な美しさです。 写真:茨城県桜川市・雨引観音 境内では孔雀がのびのび歩く姿を見られることもあり、初めて訪れた人はその優雅さに驚くはず。安産・子授けの寺としても有名で、家族連れや女性参拝者から厚く信仰されています。御朱印は季節に合わせて変わる可憐なデザインが人気です。 住所:茨城県桜川市本木1拝観時間:8:30〜17:00アクセス:岩瀬駅から車で約10分 【公式サイト】http://www.amabiki.or.jp ※動画の(17:00)から見ることができます。 山家神社(長野県上田市) 真田氏ゆかりの神社として知られる山家神社は、歴史好きにはたまらない名所です。境内には六文銭の意匠が随所に見られ、戦国時代の空気が今も静かに息づいています。春になると桜が参道を淡いピンクに染め、穏やかな景色と歴史の重みが重なり、訪れる人の心を魅了します。 写真:長野県上田市・山家神社 御朱印には真田家の家紋「六文銭」があしらわれ、参拝の記念として人気。神社周辺には真田氏にまつわる史跡も多く、歴史散策を合わせて楽しむのもおすすめです。静かで落ち着いた雰囲気の中で、戦国武将の精神に思いを馳せられる場所です。 住所:長野県上田市真田町長4473参拝時間:境内自由アクセス:上田駅から車で約25分 【公式サイト】http://www.yamaga.or.jp ※動画の(18:01)から見ることができます。 大法寺(長野県小県郡) “見返りの塔”として名高い国宝の三重塔が佇む大法寺は、里山の風景と調和する美しい寺院です。三重塔は細部まで精巧に造られ、優雅にすっと伸びた姿は見る角度により表情が変わるため、何度も見返してしまうことからその名がついたといわれています。 写真:長野県小県郡・大法寺の三重塔 境内は静かで、鳥の声が響く穏やかな時間が流れており、心を落ち着けたい時にぴったりの場所。御朱印も気品ある書体で記され、国宝を有する寺院ならではの風格があります。 住所:長野県小県郡青木村当郷2052拝観時間:4〜10月 9:00〜17:00 / 11〜3月 9:00〜16:00アクセス:上田駅から車で約20分 【公式サイト】https://www.daihoujitemple.com ※動画の(19:28)から見ることができます。 御岩神社(茨城県日立市) 御岩神社は「日本でも屈指のパワースポット」と称されるほど霊性の高い場所として知られています。創建年代は明らかではないものの、古代から祭祀が行われていた遺跡が残っており、日本最古の文献『常陸国風土記』にも“天つ神が降り立つ聖なる山”としてその名が記されています。境内に足を踏み入れると、周囲を覆う巨木の森が一瞬で俗世の気配を遮り、静謐で神秘的な空気が漂います。なかでも三本杉と呼ばれるご神木は圧倒的な存在感をもち、深く息を吸い込むだけで浄化されるような感覚を覚えるほどです。 写真:茨城県日立市・御岩神社 この地は古来、神仏習合の信仰が受け継がれてきたため、境内には神社と寺院の建物が同居し、他では感じられない“古代の宗教観”を体感できます。参拝客の中には「ここに来ると不思議と心が整う」と語る人も多く、精神をリセットしたい人や自然の力を感じたい人には特におすすめです。険しい山道もありますが、その分だけ得られる感動や気づきは大きく、まさに“歩いてこそ味わえる聖域”といえるでしょう。 住所:茨城県日立市入四間町752参拝時間:9:00~17:00アクセス:JR日立駅から車で約20分 【公式サイト】https://www.oiwajinja.jp ※動画の(20:29)から見ることができます。 御朱印旅を始める前に知っておきたいこと 御朱印巡りを楽しむためには、まずお気に入りの御朱印帳を用意して、歩きやすい服装で出かけるのがおすすめです。神社やお寺では、参拝を終えてから御朱印をお願いするのが基本のマナー。写真が控えたい場所もあるので、案内をそっと確認しましょう。 そして何より、大切なのはゆっくりと巡る気持ちです。季節の景色を感じながら、一社一社と向き合うように歩くと、心がふっと整うような穏やかな旅になります。 まとめ:祈りと発見のある神社旅へ 秘境の神社仏閣には、ただ観光するだけでは味わえない“空気”があります。神々に手を合わせる時間、自然と共鳴する空間、歴史に触れる知的好奇心。そのすべてが、御朱印帳の一ページに記録されていきます。ぜひ、静かな感動を味わいに、あなただけの御朱印旅を始めてみてください。 -
動画記事 1:01長野県安曇野市の穂高神社「御船祭り」、山車のぶつかり合いは迫力!奥宮の明神池も必見
祭り・イベント 伝統文化- 119 回再生
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長野県安曇野市「穂高神社」御船祭りの動画紹介 画像引用 :YouTube screenshot 今回は『あづみ野テレビ』さん制作の『穂高神社御船祭り』という動画を紹介します。 長野県安曇野市穂高神社で行われる御船祭り。動画では、子どもから大人まで地域一丸となって取り組む御船祭りの様子が映し出されています。冒頭の舞巫女さんの可愛さとは異なり、巨大な山車を激しくぶつけ合う様子は迫力満点! まずは勇壮なお祭りの様子を動画でご覧ください。 6世紀にまで遡る古い歴史を持つ「御船祭り」とはどんなお祭り? 画像引用 :YouTube screenshot 長野県無形民俗文化財に指定されている「御船祭り」は、毎年9月26日~9月27日に長野県安曇野市の穂高神社で行われます。 御船祭りの起源は、紀元6世紀まで遡ります。九州の海人族と現在の安曇野市に暮らす人々の祖先である安曇族が、移住し住み着いた歴史を祝うお祭り。また、白村江(はくすきのえ)の戦いで将軍として戦死したとされる安曇比羅夫(あづみのひらふ)を追悼する行事ともいわれています。 御船祭りでは、高さ6mもの大人船とやや小ぶりの子供船など、合わせて5台の山車が使用されます。海人族が移住してきたことになぞらえて山車は船を模した形をしており、山車の上にはさまざまな歴史を手作りで表現した穂高人形が飾られています。 【動画】0:01~ 穂高人形 安曇野の人々によって継承された穂高人形を乗せた御船は、各町内を曳行したあと穂高神社に集結します。地域の子どもたちも参加するお囃子に合わせ、大人船と呼ばれる2台の山車を激しくぶつけ合う様子に群衆は大きく沸き、御船祭り最大の見どころを迎えます。 【動画】0:37~ お囃子と御船をぶつけ合う様子 穂高神社の御祭神は?ご利益や限定御朱印もご紹介 写真:長野県安曇野市・穂高神社本宮 穂高神社の御祭神は、海神である綿津見命(わたつみのみこと)と、安曇氏の祖神であり綿津見命の子にあたる穂高見命(ほたかみのみこと)、天照大御神の孫である瓊々杵命(ににぎのみこと)です。 位の高い複数の神々を祀る穂高神社は、金運や商売繁盛、交通安全、学問、夫婦円満など多くのご利益があるとされ、お守りも多数用意されています。 また、穂高神社境内には日本一といわれるほど大きなステンレス製の健康長寿道祖神があります。2013年に長野県が日本一長寿な県と認定されたことを記念し作られたもので、健康長寿や縁結びのご利益を得られるといわれています。 御朱印は毎日9時~17時に穂高神社本宮でいただけます。また、正月期間や、奉射祭・例祭などには限定の御朱印を頒布されているので、御朱印を集めている方はその時期を狙ってお参りするのもよいでしょう。 嶺宮遥拝所(穂高神社旧嶺宮)に参拝すると、穂高神社本宮または奥宮社務所にて「嶺宮御朱印」をいただくこともできます。 ひと月を無事に過ごせたことに感謝し、新たな月のご加護を祈願する月詣(つきまいり)。穂高神社の四季折々の美しい絵柄を添えた「月詣 御朱印」は月ごとに柄が変わります。毎月参拝して御朱印を集めたくなりますね。 「明神池」にある穂高神社の奥宮は四季を通して自然が美しいパワースポット 写真:長野県安曇野市・穂高神社奥宮 穂高神社奥宮は、安曇野市上高地河童橋から1時間ほど歩いた明神岳のふもとにあります。奥宮のすぐそばの明神池は、古来より雨乞いが盛んに行われ神域ともいわれています。 また、毎年10月8日には登山の安全祈願や山への感謝のため、二艘の舟で明神池を一周する御船神事「穗髙神社奥宮例大祭(明神池お船祭り)」が行われます。 手前から一之池、二之池と呼ばれる明神池は、湧水や伏流水により冬になっても氷結しません。このことから「鏡池」とも呼ばれる明神池は、年間を通して静かな水面に美しい自然を映しています。明神池の見学には拝観料300円が必要です。 「神竹灯」や「風鈴祭り」など穂高神社はイベントがたくさん! 写真:長野県安曇野市・穂髙神社の神竹灯 穂高神社では、御船祭り以外にも季節によってさまざまなイベントが催されています。毎年12月の週末には、夕方から夜にかけて数週間にわたり「神竹灯」が開催されます。およそ10,000本もの竹灯籠が並び、境内は神秘的な雰囲気に。指定された時間までに点灯用のライターを持参していくと、点灯式に参加できるかもしれません。 避暑地として知られる長野県安曇野市。穂高神社では「音色さわやか風鈴祭り」というイベントが毎年7月~8月に行われます。色や形がさまざまな風鈴には願いが込められた短冊がつけられ、本殿の前にある神楽殿の軒下で涼しげな音色を響かせています。 穂高神社のお祭りまとめ 写真:長野県安曇野市・穂髙神社奥宮の境内にある明神池 信州安曇野の人々に継承されている伝統文化には、海人族という海に面していない長野県からは想像もつかないほど古い歴史と背景がありました。 動画からも伝わるように、穂高人形を乗せた巨大で豪華な山車をぶつけ合う様子は、周囲から驚きの声が上がるほど迫力があり見応え抜群!インスタ映えする写真も撮れることでしょう。 スピリチュアル好きな方にもおすすめの穂高神社・明神池はアクセスも良好なので、御船祭りを見に来た際や、周辺に旅行で訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。 【公式ホームページ】穂高神社 【トリップアドバイザー】穂高神社 -
動画記事 10:06おばあちゃんが作る伝統的な日本のおせち料理。そこには人生の教訓が詰まっていた!? まさみおばあちゃんのおせち料理を通して人生の本質が学べる動画
グルメ 伝統文化- 128 回再生
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おばあちゃんのおせち料理動画紹介 今回紹介するのは『Grandma's Recipes』が作成した『Grandma's Recipes|まさみおばあちゃんのおせち』という動画です。 日本では、お正月になると食べられる伝統的な日本料理の「おせち料理」。何気なく口にしているおせち料理には、さまざまな願いが込められていることは知っていますか? 今回は大正、昭和、平成、令和と激動の時代を生き抜いた『まさみおばあちゃん』のおせちレシピを通じて、おせち料理について再確認してみましょう。 まさみおばあちゃんは、8歳の時から親元を離れてご奉公に出て現在99歳。おばあちゃんの半生には2度の戦争、関東大震災や伊勢湾台風、阪神淡路大震災、東日本大震災など、いくたびもの苦難に見舞われました。それでもおばあちゃんは「平凡に生きちゃったもんな」と笑顔で話してくれます。「平凡に生きる」ことが難しい現代において、この言葉はとても重い意味を持つのではないでしょうか。 激動の人生を送った80歳以上のロックなおばあちゃんたちに「おふくろの味」という幸せレシピを学ぶのがこの動画の趣旨。今回は長野県に伝わるばあちゃんの幸せレシピ「御節料理(おせちりょうり)」を見てみましょう。 おせち料理の歴史と由来 写真:おせち料理 おせち料理というのはそもそも節会や節句など季節の節目(五節供)に歳神様に捧げる供物として調理される料理でした。五節供の中でも特に重要とされてきたのが正月、現代のように重箱に盛り付けて正月料理として作られるようになったのは江戸時代からだと言われています。 おせち料理の「おせち」にはお節、御節などの漢字が当てられます。このネーミングも五節供が由来で、意味は節会(せちえ)の略というのが一般的な解釈です。 おせち料理の地域性と定番レシピ 写真:おせち料理・祝い肴三種 おせち料理には地域性がありますが、祝い肴三種(三つ肴、口取り)、煮しめ、酢の物、焼き物で構成されるというのが基本的なレシピです。 三つ肴のうち、全国的に共通しているのは「黒豆と数の子を用いる」こと。ですがもう一品は、関東ではごまめ(田作り)、関西ではたたきごぼうという違いがあります。重箱は四段重を用いて、20~30種類の料理を盛り付けるというのが最も一般的なおせち料理のスタイル。 おせち料理の中でも特に人気が高い定番料理といえば、伊達巻き、きんとん、紅白なます、かまぼこ、鯛の姿焼き、鰤の照り焼き、車海老艶煮、煮蛤、昆布巻き、筑前煮などですね。鯛や鰤、車海老など縁起の良い高級食材が使われていることで、ハレの日の祝い善という雰囲気に。 近年はスーパーでもクリスマスが過ぎるとおせち料理の具材が並びます。ほぼ調理済みなものも多くあるので、今はおせち料理は比較的簡単に食べられるようになりました。 おせち料理に込められた意味 写真:おせち料理・栗きんとん おせち料理にはどのような意味や願いが込められているのか、いくつかご紹介します。 ●栗きんとん 黄金色の見た目の豪華さや美しさに加え、「勝ち栗」といわれる栗を食べることで、勝負運がよくなる、豊かさを願う料理です。 ●黒豆 「まめに働く」のごろ合わせとともに、健康でこの一年も働けますようにという願いが込められた料理。 ●数の子 子宝や子孫繁栄の願いが込められています。ニシン(二親)の卵である数の子のように、多くの子どもに恵まれるイメージからきているおめでたい食材です。 写真:おせち料理・昆布巻き ●昆布巻 「喜ぶ」「よろこぶ」「養老昆布」の言葉にかけて、昆布はお祝いの品として使われます。またニシンを昆布で巻くことで「結び」を意味し、子孫繁栄の願いも込められています。 まさみおばあちゃんの一人用おせち料理 おせち料理は家庭で作るよりも市販やネット通販を利用し、大晦日や元日に配送してもらうことの方が一般的になりつつ現代。おせち料理そのもののバリエーションも増え、和風一辺倒ではなく中華風、フランス料理風、また子供向けおせち料理なども登場し年の瀬の市場を賑わせています。 今回の動画の主役まさみおばあちゃんは現在99歳!現在一人暮らしですが、毎年おせち料理は手作りなのだそう。一人用のシンプルなおせちに見えますが、煮干しの出汁から丁寧にとった手作りの鯉こく風おみそ汁、くるみ餅、おやき、ごぼうとニンジンのきんぴら、大根のなます、お煮しめはどれも美味しそうです。 【動画】5:00~ ごぼうとニンジンのきんぴらを作る様子 【動画】7:14~ 野沢菜のおやきを作る様子 長生きの秘訣は食事にあり!? 完全食材の「大豆」 写真:大豆 まさみおばあちゃんに長生きの秘訣を聞くと、「貧乏で働き詰めだったけど、大豆や豆類はよく食べていたからそれが健康の秘訣かもしれない」と語ってくれました。 醤油や味噌、納豆、豆腐、おから、きなこなど。日本の食卓は米と同じぐらい大豆が重要な食材であることがわかります。おせち料理を作るときにも欠かせない食材ですね。 大豆にはレシチン、食物繊維、イソフラボン、タンパク質、炭水化物、各種ビタミンやミネラルがバランスよく配合されている完全食材と言われています。日本人の長寿の秘訣は大豆にありといっても過言ではないのです。平安の昔から日本の食と日本人の健康を支えてきた影の主役が大豆ということですね。 おばあちゃんのおせち料理まとめ 豪華なお重のおせち料理は目にも鮮やかですが、まさみおばあちゃんのレシピのような素朴で健康的な手作りおせち料理もいいですね。この冬、まずは一品から挑戦してみてはいかがでしょうか。