刀剣研磨は、繊細な日本刀を寸分の狂いなくケアする高難度の職人技だった!日本刀の切れ味を蘇らせ芸術的に仕上げる、日本伝統の刀剣研磨の技に注目!
伝統工芸
日本刀の刀剣研磨技術の紹介動画をチェックしよう!
刀に興味をお持ちの方は、こちらの「JAPAN STUDY 日本研究」が公開した動画「日本刀の研磨 手入れ 本阿弥流 Polishing katana Japanese sword」を是非ご覧ください。
刀剣研磨を生業とする職人は「研師(とぎし)」と呼ばれます。
なかでも、動画で紹介されている本阿弥流は南北朝時代から続く刀剣研磨のプロフェッショナルです。
動画の12:21には、名物の「金森正宗」の短刀の見事な姿が紹介されています。
動画で紹介されている刀剣研磨の歴史や技術とは?
画像引用 :YouTube screenshot
刀剣研磨の歴史は古く、上古刀期の直刀期には既に始められています。
南北朝時代に足利高氏に使えた本阿彌家は、のちに刀剣研磨や刀剣鑑定法を確立しました。
研師が刀剣研磨の依頼を受けたときにはまず、その刀剣を1週間ほどもかけて観察し、精密な研磨をイメージするところから始めるのだそうです。
刀剣研磨には独自の技術体系が取り込まれています。
刀剣研磨をするときには刃を付け斬れることを前提としつつ、刀身の地鉄や刃文がよく見えるよう、その魅力を引き出すように研ぐことも大切にしているのです。
動画で紹介されている刀剣研磨の手順とは?
画像引用 :YouTube screenshot
動画の1:00から紹介されているのは、本阿弥家の人間国宝、本阿弥光洲氏です。
彼は砥石を使い、丁寧に刀剣研磨をおこないます。
刀剣研磨には、備水砥や改正砥、名倉砥、細名倉砥、内曇刃砥、内曇地砥などの種類が使われます。
刀剣研磨は下地研ぎをしたのち、仕上げ研ぎで調整していきます。
仕上げの地艶砥には鳴滝という砥石を使い、砕地艶など秘伝の技で仕上げます。
仕上げ研ぎの方法には、刃艶(はづや)や地艶(じづや)、拭い(ぬぐい)、刃取り(はどり)、磨き(みがき)、流し(ながし)といった工程があります。
切っ先(きっさき)部分の刀剣研磨はナルメと呼ばれます。
ナルメは刀身を保護しながら丁寧に仕上げていくことが大切です。
刀剣研磨技術の紹介動画まとめ
画像引用 :YouTube screenshot
動画で紹介されている刀剣研磨のプロは、現在全国に50名ほどいます。
刀剣研磨には定められた資格制度などはありませんが、刀工や研師になるためには師匠につくか教室に通って高い技術を身につけることになります。
日本ならではの刀剣に魅了される方は多いものです。
刀剣の輝きを保つためには、こちらの動画で紹介されている刀剣研磨の職人の技術が必要不可欠なのです。