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動画記事 7:08
廃タイヤを資源としたSDGsを北海道から発信!年間1億本も発生する廃タイヤはどのように生まれ変わる?
生活・ビジネス- 80 回再生
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北海道の企業によるSDGsの取り組みを紹介する動画について こちらの動画は「HBCニュース 北海道放送」が公開した「廃タイヤをリサイクルで新たなモノへ!SDGs北海道から未来へWEEK⑤ 2021年12月3日放送」です。 SDGsに取り組む北海道札幌の企業を紹介する7分ほどのニュース番組です。 こちら記事では、SDGsの解説と動画でご覧になれる廃タイヤを資源として生まれ変わらせる技術を持つについてご紹介いたします。 22年も前から廃タイヤを資源としてとらえて技術を開発してきた企業の取り組みを知り、これからのSDGsを考えてみましょう。 SDGsとは 写真:SDGs SDGsの読みはエス・ディー・ジーズで、「持続可能な開発目標」を指します。 2030年までに持続可能でより良い世界目指す国際目標で、17の大きな目標があります。 今回、動画で紹介されるのは目標の12番にあたる「つくる責任 つかう責任」で、「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」ための目標です。 つまり大量に廃棄処分される廃タイヤを、リサイクルできる資源に戻して、再利用するための取り組みです。 廃タイヤを資源にする技術を持つ札幌の企業とは 写真:廃タイヤ 動画の冒頭で紹介されるのは、札幌市厚別区にあるサンピアザ水族館の水槽です。 水槽の浄化装置には、動画の1:13からご覧になれる藻やカビの発生を抑える「防かびポン」が入っています。 防かびポンにより、綺麗な水槽を保ちやすく、掃除の頻度を減らすことができます。 防かびポンは抗菌メッキ皮膜を粉砕したもので、この粉砕技術は廃タイヤの粉砕技術が原点になっています。 防かびポンを開発したのは、札幌の「寿産業」です。 寿産業は、製鉄工場で1000℃以上に熱した鋼材を伸ばすときに使う補助装置「ローラーガイド」を作ることを本業としています。 国内約8割のシェアを持つローラーガイドですが、それだけに頼っていてはいけないと22年前に新しい分野に乗り出しました。 廃タイヤのリサイクルは、燃料として熱利用するリサイクルが65%と最も多く、原型加工利用(ゴムの再利用)は17%程度しかありません。 その廃タイヤを回収して、素材に戻すマテリアルリサイクルに寿産業は挑みました。 タイヤには鉄の線やメッシュも入っているためそれらを取り出し、弾力のあるゴムを粉砕する技術を開発することはとても難しいものでした。 寿産業は、「二酸化炭素を出さないことを考えると、リサイクルは絶対に必要」と考え、廃タイヤのリサイクルに特化した機械を開発しました。 廃タイヤをリサイクルしたゴムチップで作られるもの 画像引用 :YouTube screenshot 廃タイヤを粉砕したゴムチップを利用して作られるゴムマット(透水ラバーシート)とゴム長靴が、動画の5:40から紹介されます。 ゴム長靴は、粉砕技術をいかして0.06ミリという超微粒子のゴム粉で作られています。 この再生ゴムは新しいタイヤを作ることもできます。 廃タイヤを原料としたサンダルやバック、クレピアパウダー、安全靴用抗菌インソール、クレピアファイバーに生まれ変わらせて販売しているメーカーもあります。 現在の日本の廃タイヤの処理方法は? 写真:車のタイヤ 廃タイヤは産業廃棄物となり、自治体のごみに出すことはできず、処理業者に引き取ってもらう必要があります。 新しいタイヤを購入し交換する場合に販売業者で無料回収してもらう他、まだ使用できる中古タイヤであれば買い取りをしてもらうことも可能です。 今回ご紹介した廃タイヤをゴムチップにして再利用する方法の他に、油化装置で再生油と金属、ゴムにする方法もあります。 また、タイヤの溝の部分のみを張り替えて利用する「更生タイヤ」は、廃タイヤそのものを少なくする取り組みとして注目されています。 この更生タイヤはグリーン購入対象商品となっています。 廃タイヤを資源にする企業紹介動画まとめ 「廃タイヤをリサイクルで新たなモノへ!SDGs北海道から未来へWEEK⑤ 2021年12月3日放送」は、廃タイヤを粉砕する技術を持つ企業を紹介しています。 毎年約1億本、約100万トンの廃タイヤが発生し、取り巻く問題は深刻化しています。 廃タイヤを燃やして処理するだけでは環境負荷が大きく、資源の無駄遣いになります。 CO2削減効果や省エネルギー、省資源を目指すためには、廃タイヤを資源として利用することが重要なのです。 廃タイヤを資源にする企業とその取り組みについて動画でぜひご確認ください。 -
動画記事 1:31
世界初!「松風丸」は風力エネルギーで動く貨物船!
乗り物 観光・旅行 生活・ビジネス- 32 回再生
- YouTube
ウインドチャレンジャー搭載「松風丸」竣工の動画紹介 画像引用 :YouTube screenshot 今回は『商船三井公式チャンネル / MOL Channel』さん制作の『世界初のウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)搭載ばら積み船「松風丸(しょうふうまる)」が竣工!―MOL Wind Challenger Project』という動画を紹介します。 風力エネルギーを直接推進力に変えて船を動かすウインドチャレンジャー搭載船「松風丸」が竣工。動画では、実際にウインドチャレンジャーを動かす様子や、松風丸の建造工程などが映し出されています。 SDGsへの取り組みが重要視される中、「風」という無尽蔵なエネルギーを利用して動く貨物船「松風丸」は注目を集めることになるでしょう。 まずは、動画でウインドチャレンジャーという最新技術が使用された船の様子をご覧ください。 ウインドチャレンジャーとは何?その仕組みや原理を解説! 画像引用 :YouTube screenshot 「ウインドチャレンジャー(硬翼帆式風力推進装置)」は、昨今、問題となっている地球温暖化の防止に向けてGHG(温室効果ガス)削減を目的に、商船三井と大島造船を中心に開発計画が進められてきました。 従来の船舶は、推進力に化石燃料を利用するため、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出が大きくなります。 ウインドチャレンジャーの原理は、船に搭載された大きな縦帆が、風を受けて回転。その際、回転する帆の周りの空気の流れが変化し、一方向に向かう力が発生し、その力が船を推進させる力になり、船が進むという仕組みです。 ウインドチャレンジャーを搭載した船は、温室効果ガスの大幅な削減が見込める次世代の硬帆船と言えるでしょう。 硬翼帆の大きさや特徴は?メリットもあわせて解説します! 画像引用 :YouTube screenshot 松風丸に搭載された、まるで塔のように巨大な硬翼帆。硬翼帆は、従来の帆船の技術を進化させたものと言われています。 FRP(繊維強化プラスチック)でできた帆は、4段階に伸縮可能。最大で53mまで伸び、自動制御によって帆を回転させたり、風の強さに応じて帆を伸縮させたりすることができ、風をとらえることで推進力に変えています。 硬翼帆のメリットは、次の2点です。 1. 帆の推進力によって船にスピードが出るため、目的地に早く着く。 2. 帆の推進力を利用するため、主機の出力を下げることができ、所要日数を変えることなく燃費を下げることが可能。 このように、自然エネルギーの風を利用するため、地球環境にやさしいのも硬翼帆の特徴であり、メリットなのです。 風力エネルギー活用で温室効果ガス削減の効果が見込まれています。 画像引用 :YouTube screenshot 温室効果ガス(GHG)とは、二酸化炭素やメタンなどのガスのことを言い、地球温暖化の原因とされています。 東北電力の専用船としてウインドチャレンジャーを搭載した石炭運搬船の松風丸は、日本〜オーストラリア航路においては従来の同型船の5%、日本〜北米西岸航路においては8%の温室効果ガス削減が見込んでいるのだそう。 2隻目は、木質ペレットを輸送する5万〜6万重量トン級の船舶に搭載される予定で、将来的には、原油タンカーやLNG(液化天然ガス)船への応用も考えられています。地球環境に配慮した硬翼帆が活躍する時代は、すぐそこまできているようです。 ウインドチャレンジャーはSDGsにも貢献しています 写真:SDGsのイメージ 昨今、よく耳にするようになったSDGsですが、採択されたのは約8年前の2015年9月のことでした。国連に加盟する193カ国が、2016年から2030年の15年間で達成するために、17の目標が掲げられました。 SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、世界から貧困をなくし、地球を守り、平和と繁栄を誰もが受けられるようにすることが目的とされています。 ウインドチャレンジャーは、このSDGsの17の目標のうち、下記の6つの目標に貢献しているようです。 ● 7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」 ● 9「産業と技術革新の基盤をつくろう」 ● 12「つくる責任 つかう責任」 ● 13「気候変動に具体的な対策を」 ● 14「海の豊かさを守ろう」 ● 17「パートナーシップで目標を達成しよう」 ウインドチャレンジャーは、地球環境に配慮し、SDGsに積極的に取り組むための新しい技術と言えるでしょう。 風力エネルギーを利用したウインドチャレンジャーまとめ 画像引用 :YouTube screenshot 環境問題は、今や世界中の国々が取り組まなくてはいけない問題です。そのような中で、始まった硬翼帆プロジェクトは、化石燃料に頼ることなく、自然のエネルギーである風に着目した地球環境に貢献する計画です。 ウインドチャレンジャー搭載の船舶が増えれば、物流業界において環境を守る取り組みのひとつとして世界中に広がるかもしれません。松風丸は、世界最先端の貨物船と言えるでしょう。