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動画記事 6:32
日本三大流鏑馬のひとつ神奈川県鎌倉市「鶴岡八幡宮」の流鏑馬神事!日本古式の弓馬術
祭り・イベント 伝統文化- 172 回再生
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神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮「流鏑馬神事」動画紹介 写真:鎌倉の鶴岡八幡宮 今回は『keity』さん制作の『鎌倉 鶴岡八幡宮 流鏑馬 20連発』という動画を紹介します。 神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)。「鶴岡八幡宮例大祭」の神事である流鏑馬(やぶさめ)は、狩装束に身を包んだ射手(いて)が、馬を操りながら鏑矢で的を射る神事です。 動画では、流鏑馬神事の儀式から始まり、射手が次々と馬上から鏑矢を放つ様子が映し出されています。動く馬を制しながら矢を放つには、高度な技術が必要です。 まずは、鶴岡八幡宮で行われる勇壮な流鏑馬の様子を、動画でご覧ください。 流鏑馬とはどんな神事?歴史や何のために行われるのかを解説します! 写真:流鏑馬 日本の古式弓馬術として知られる流鏑馬の歴史は古く、6世紀の欽明天皇時代まで遡ります。大分県にある宇佐八幡宮に神功皇后と応神天皇を祀り、「天下泰平」と「五穀豊穣」を祈願し、馬上から三つの的を射させた神事として始まったそうです。流鏑馬の語源は、「矢馳せ馬(やばさめ)」、「馬に乗り鏑矢を射流す」ことからきています。 鶴岡八幡宮の流鏑馬は800年以上の歴史がある伝統行事。源頼朝が1187年、鶴岡八幡宮放生会(ほうじょうえ)において天下泰平を願い、全国から集めた弓の名手たちによる流鏑馬を奉納したのが始まりとされています。 頼朝が奨励した流鏑馬は、武士たちが技量を高め、鎌倉武士の質実剛健さを表すために欠かせない神事でした。 流鏑馬には2つの流派があります。源氏の祖である源経基が伝承し、源義光へと伝わり、そこから武田家と小笠原家に受け継がれたのです。そのため、流鏑馬には「武田流」と「小笠原流」が存在しています。鶴岡八幡宮で執り行われる流鏑馬は小笠原流です。 全国各地の神事やお祭りで行われている流鏑馬、何か所か訪れることで流派の違いを楽しめるかもしれませんね。 日本三大流鏑馬とは?鶴岡八幡宮以外は何県のどこで行われている? 写真:下鴨神社の流鏑馬神事 鶴岡八幡宮、長野県の若一王子神社、京都府下鴨神社(賀茂御祖神社)の流鏑馬をあわせて日本三大流鏑馬とされています。ここでは、若一王子神社と下鴨神社の流鏑馬について解説していきましょう。 ●長野県・若一王子神社の流鏑馬神事 若一王子神社の流鏑馬神事は、例祭奉祝祭において行われます。本神事の特徴は、射手は子どもが担っているという点。顔に化粧を施し、昔ながらの射手の装束を身にまとい町内を一巡、神社境内の3か所の的に矢を射て豊作を祝う神事です。 ●京都府、下鴨神社(賀茂御祖神社)の流鏑馬神事 下鴨神社の流鏑馬神事は、「葵祭(賀茂祭)」の前儀として執り行われます。下鴨神社の流鏑馬の歴史は三つの流鏑馬神事の中で最も古く、日本書紀において457年頃に行われていたと伝わるほど。特徴的なのは、他の二つが武家の装束を着ているのに対し、下鴨神社では公家装束を着て行われる点です。 鶴岡八幡宮の流鏑馬、見どころをご紹介! 写真:鶴岡八幡宮の流鏑馬の風景 鶴岡八幡宮で執り行われる流鏑馬の見どころといえば、何と言っても射手の装束でしょう。鎌倉時代の武士が狩りを行う際に着ていた狩装束を身にまとい、綾藺笠(あやいがさ)という、藺草(いぐさ)を綾織に編み、裏に布を張った特徴的な帽子を被ります。直垂(ひたたれ)という上着を着て、腰に太刀をはいたその姿は凛々しくとても華やかです。 流鏑馬が行われる際の特徴ある掛け声も見どころの一つ。射手が馬を走らせながら矢を放つ際に「イン、ヨー、イ」と声を発します。これは、「陰、陽、射」を表しており、鎌倉時代の武士の教えに取り入れられていた陰陽道に起因するもの。小笠原流の祖である小笠原長清も鎌倉武士であったことから、陰陽道を軸に据えていため、このような掛け声になっているのだそう。 そして、掛け声以上に聞いていただきたいのは、矢が的を射抜いた時の「パーン」という乾いた音。武士が命懸けで臨んだとされる、弓馬術の技量が最大限に発揮された瞬間に注目してみてください。 2024年の鶴岡八幡宮の流鏑馬神事はいつ?場所はどこ? 写真:鎌倉の鶴岡八幡宮の本宮 鶴岡八幡宮の流鏑馬神事は、例年9月16日の例大祭と10月の崇敬者大祭に執り行われています。しかし、直近の2022年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、中止となりました。現状、鶴岡八幡宮のホームページ上では2023年の流鏑馬神事の日程に関する情報は発表されていません。しかし、行動制限がなくなったこともあり、今年は執り行われる可能性が高いので、開催の発表を心待ちにしておきましょう。 鶴岡八幡宮の社務所玄関を出立し、下拝殿において神事が執り行われたのち、騎馬の流鏑馬馬場入りが行われます。その後、華やかな狩装束に身をつつんだ射手により流鏑馬神事が執り行われます。 日本三大流鏑馬神事「鶴岡八幡宮」まとめ 写真:鎌倉の鶴岡八幡宮の本宮 鶴岡八幡宮例大祭の神事として執り行われる流鏑馬は、華やかな衣装と磨かれた武芸、華麗な馬術が見られる貴重な機会です。 鶴岡八幡宮は「勝負運・仕事運・出世」のほか、「安産」や「縁結び」などのご利益を授かるので、流鏑馬神事で訪れた際には、ぜひお参りもお忘れなきよう。 また、例大祭の後に行われる神幸祭の神輿渡御や、緑の千早と緋袴も身にまとった巫女さんが奉仕する八乙女の舞も、ぜひご覧ください。 鎌倉時代から受け継がれてきた武士たちの技が見られる流鏑馬。長い歴史を受け継いできた華やかな神事にぜひ立ち会ってみたいものですね。 【公式ホームページ】鶴岡八幡宮 【トリップアドバイザー】鶴岡八幡宮 -
動画記事 1:24
大阪の住吉大社の特別な祭「御田植神事」の様子を動画で!夏祭りの住吉祭や神輿洗神事、夏越祓神事についてもご案内します!
祭り・イベント 伝統文化 観光・旅行- 87 回再生
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住吉大社の御田植神事の動画紹介 今回は『KYODO NEWS』さん制作の『大阪・住吉大社「御田植」 3年ぶりに歌や踊りも披露』という動画を紹介します。 例年6月14日に五穀豊穣を願い行われる「御田植神事(おたうえしんじ)」。コロナ禍には中止されていましたが2022年より復活しています。 映像では、植女が神前から苗を受け取り、農家の人々が境内の田に植える様子や、風流武者行事、八乙女が舞う姿などが映し出されています。まずは、住吉大社で行われる華やかな御田植祭りの様子を映像でご堪能ください。 住吉大社の御田植神事の歴史や見どころ 写真:大阪府住吉大社・御田植神事の風流武者行事 住吉大社で行われる御田植神事の歴史は古く、伝承によると神功皇后が御鎮座された頃まで遡ります。鎌倉時代には、すでに猿楽や田楽などの芸能が行われていた記録があり、大きな規模で行われていたようです。 明治維新の頃には廃絶の危機に立たされたこともありましたが、現在まで受け継がれ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。また、香取神宮、伊雑宮とともに日本三大御田植祭としても知られています。 住吉大社の御田植祭りには数々の見どころがあります。まずあげられるのは、御田中央で行われる八乙女舞。風流花傘を中心に8人の八乙女が神職の歌に合わせて田舞を舞います。 【動画】0:06〜 八乙女舞 甲冑を身に纏った勇壮な武者があらわれる風流武者行事。武運長久を祈ったとされ、武威を示して風流(ふりゅう)の所作をする武者の勇ましい姿が見どころ。悪疫退散などの祈りが込められています。 【動画】0:18〜 風流武者行事 地元に伝わる田植踊や歌が子どもたちによって3年ぶりに披露され、見どころが一つ復活しました。 【動画】1:09〜 田植踊と歌 また、傘の柄をたたく音に合わせて、独特の衣装で踊る住吉踊も見どころの一つ。 住吉大社に祀られているのは何の神様?神の使いがなぜうさぎ? 写真:大阪府・住吉大社の初辰まいり 住吉大社が御鎮座されたのは、約1800年前だと伝えられています。神功皇后が新羅を平定し無事に帰還した際、ご神託により現在の住吉の地に鎮斎されたのが始まりです。全国2300社余りある住吉神社の総本社としても知られます。 御祭神は、底筒男神(そこつつのをのかみ)、中筒男神(なかつつのをのかみ)、表筒男神(うわつつのをのかみ)の住吉三神。相殿(あいどの)には天照大神と神功皇后も祀られています。 イザナギノミコトが禊祓を行った時に生まれた神々とされており、心身を清めることであらゆる災いから身を護ると言われているようです。また「筒」には星の意味があるとされ、航海や海上安全の神様として信仰されています。 住吉大社の特徴といえば、境内やお守り、御朱印帳にも見られる「うさぎ」です。これは、住吉大社が鎮座したのが辛卯(かのとう)の年の卯月卯日であることが由来とされています。卯年の年は特に多くの人で賑わいます。 住吉大社は大阪随一のパワースポット!五大力石のお守りが有名です! 写真:大阪府・住吉大社のおもかる石 「すみよっさん」として大阪を始め近畿圏の人々に親しまれている住吉大社。古くは摂津国一之宮として信仰を集め、今では大阪随一のパワースポットといわれています。 特に、有名なのは「五大力石守」と呼ばれる小石のお守りです。五所御前の杉の根本にある石玉垣の中には、小石に「五」「大」「石」と墨書きされたものが置かれています。それを三個一組で探し出し、お守りとして持っていると体力、智力、財力、福力、寿力(寿命力)の五つの運が得られて心願成就のご利益を得られるとか。 この五大力の石を探し当てようと、石玉垣の周りは旅行者や観光客で賑わっています。そのほか、願いが叶うか教えてくれる「おもかる石」や、インスタ映えしそうな裃(かみしも)を着た珍しい招き猫など、さまざまなパワーを授けてくれるスポットもあるので、ぜひ探してみてください。 神輿洗神事から始まる「住吉祭」は大阪の夏祭りの最後を締め括ります 写真:大阪府・住吉祭の神輿洗神事 大阪三大祭りの最後を締め括る「住吉祭」。住吉祭は、愛染まつりに始まり住吉祭で終わると言われている大阪の夏祭りの一つです。住吉大社の例大祭として行われ、最終日には「神輿渡御(みこしとぎょ)」が行われます。 ●神輿洗神事(みこしあらいしんじ) 神輿洗神事は、住吉祭り最終日に行われる神輿渡御に先立ち、神輿渡御に使用される神輿に海水をかけて清める儀式。海水は、当日早朝に漁協の協力を得て「汐汲舟(しおくみぶね)」が出され、汲み上げられます。 ●例大祭・夏越祓神事(なごしのはらえしんじ) 五月殿で行われる大祓式の後、夏越女や稚児らとともに参詣者が茅の輪を潜り、半年の穢れを落とします。そして、残り半年の無病息災を祈る儀式です。 ●神輿渡御 神輿渡御は、住吉祭りの最終日に行われる儀式。住吉大神の神霊を神輿に遷(うつ)し、堺市の宿院頓宮までの道のりを巡行します。重さ700貫(約2トン)、車両を曳くためにある轅(ながえ)の長さ11メートルと非常に大きな神輿が反橋をわたる姿は勇壮です。宿院頓宮に到着すると荒和大祓神事(あらにごのおおはらえしんじ)が行われます。 住吉大社のお祭りまとめ さまざまな行事や神事が行われている住吉大社。しかし、この数年はコロナ禍によって行事や神事の中止が相次いでいました。 少しずつ規制が緩和されてきた今、住吉大社の御田植祭りも参拝者を入れて、その華麗な舞や勇壮な武者姿を見ることができるように。 五穀豊穣や疫病退散を祈願して開催される住吉大社の御田植祭り。 この時期に大阪にお越しの際は、住吉大社の御田植祭りをその目で見てください。古くから伝わる神事の厳かさや華麗さに心奪われることでしょう。 【公式ホームページ】住吉大社 【トリップアドバイザー】住吉大社