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動画記事 8:47
弓道の美しい所作は息を呑むほどの美しさ!スポーツとしてだけではなく、心身の修行のために弓道を極めたひとりの女性が語る弓道へのこだわり。
スポーツ 日本人・著名人- 10.31K 回再生
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日本伝統の武道「弓道」を紹介する動画について こちらは、「ANA Global Channel」が制作した「KYUDO - Mariko Satake/Interview - IS JAPAN COOL? DOU(弓道 - 佐竹 万里子)」で、訪日外国人向けのプロモーションとして日本伝統の武道・芸道を紹介するシリーズのうちのひとつです。 こちらの動画では、弓道・弓術を極めた達人として佐竹万里子さんのインタビュー、弓道の技や所作、作法を紹介しています。 動画の70歳を超える佐竹万里子さんの素晴らしい姿勢と体幹、ぶれることのない静かな行射に息をのむことでしょう。 この記事では、動画に沿って弓道について紹介します。 日本の伝統武道・弓道とは 写真:弓道 弓道とは、和弓で矢を射て、的に当てる、歴史ある日本の古武道・武芸です。 弓道の歴史は、狩猟で獲物を狩るために使われていた道具の弓が、神事などの儀式に使われるようになり、江戸時代には武家・武士の心身鍛錬の為に武道としての弓道が誕生しました。 的に当てるためには一連の正しい所作が重要で、正しい射法で射られた矢は、必ず当てるという意味の「正射必中」が基本です。 弓道の服装は、練習や試合では弓道衣、高段位・称号の審査を受ける際は和服を着用します。 弓道は、主に礼射系・武射系の2つに分類され、流派も小笠原流、日置流、本多流、大和流などがあります。 流派に所属しない弓道家も多いのですが、ほとんどは全日本弓道連盟の定めた射法を学んでいます。 画像引用 :YouTube screenshot 弓道のルール(やり方)は28メートル先にある直径36センチの的に当たれば1点、外れれば0点といった加算形式で争います。 動画の0:25より佐竹万里子さんは「弓道は競技としてだけではなく、自分の心身の修行のために弓道を行っている人もいる。」と語ります。 弓道教室や弓道施設、学校の弓道部には弓道場が備わっており、初心者から指導してもらえる体験ができ、心技体が鍛えられることから習い事としても人気があります。 また、全日本弓道連盟がおこなう試合形式の全国大会が行われていて、スポーツ競技として学校で指導もされています。 日本での弓道の競技人口は約13万になります。 また、海外普及も進んでいます。 世界では弓道と同様に弓を使うスポーツのアーチェリー(洋弓)がありますが、精神を鍛える弓道と異なり、こちらはひたすら命中精度を高めるスポーツ競技種目となっています。 弓道の道具について 画像引用 :YouTube screenshot 弓道を行うにあたり必要な道具は、弓と矢、弦(つる)、弽(ゆがけ)、弓道着や袴などです。 弓は非常に長くて美しく日本独特の形をしているため、昔から神格(神様)のように扱われてきました。 佐竹万里子さんは「弓の声を聞きながら弓を引くことが大事」と動画の1:40過ぎより語ります。 弓は竹やカーボン製、矢は竹やカーボン、ジュラルミン製があります。 弓に張るのが弦で、切れることがあるので数本用意します。 弽(かけ)は矢を引く手につける鹿革製のグローブでとても大事な役割があります。巻藁は、稽古をするときの的です。 弓道の道具に関しては動画の0:50より語られています。 弓道の射法八節とは 画像引用 :YouTube screenshot 弓道の射を行うための基本的な動作を射法といい、8つの動作が基本になります。 順番に、足踏み、胴造り、弓構え、打起し、引分け、会(かい)、離れ、残心(残身)となり、弓矢を的に中てるためにすべての動作に意味があります。 動画では、佐竹万里子さんの一連の美しい射法を6:02から約2分半ご覧になれます。 美しい作法で弓を射る姿を是非ご覧ください。 日本の伝統武道・弓道の紹介まとめ 自分の心身の修行のために弓道をする人もいます。 日常の生活が射に出るという言葉「射は心の影」と厳しく教えられ、それをとても大切にしていると佐竹万里子さんは話します。 佐竹万里子さんのインタビューでは、「すべての動作が弓道をするための体を作る」ということを実践していることが感じられます。 ピンと張り詰めた緊張感のある美しい射行の所作を、ぜひ動画でご覧ください。 -
動画記事 6:32
日本三大流鏑馬のひとつ神奈川県鎌倉市「鶴岡八幡宮」の流鏑馬神事!日本古式の弓馬術
祭り・イベント 伝統文化- 178 回再生
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神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮「流鏑馬神事」動画紹介 写真:鎌倉の鶴岡八幡宮 今回は『keity』さん制作の『鎌倉 鶴岡八幡宮 流鏑馬 20連発』という動画を紹介します。 神奈川県鎌倉市にある鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)。「鶴岡八幡宮例大祭」の神事である流鏑馬(やぶさめ)は、狩装束に身を包んだ射手(いて)が、馬を操りながら鏑矢で的を射る神事です。 動画では、流鏑馬神事の儀式から始まり、射手が次々と馬上から鏑矢を放つ様子が映し出されています。動く馬を制しながら矢を放つには、高度な技術が必要です。 まずは、鶴岡八幡宮で行われる勇壮な流鏑馬の様子を、動画でご覧ください。 流鏑馬とはどんな神事?歴史や何のために行われるのかを解説します! 写真:流鏑馬 日本の古式弓馬術として知られる流鏑馬の歴史は古く、6世紀の欽明天皇時代まで遡ります。大分県にある宇佐八幡宮に神功皇后と応神天皇を祀り、「天下泰平」と「五穀豊穣」を祈願し、馬上から三つの的を射させた神事として始まったそうです。流鏑馬の語源は、「矢馳せ馬(やばさめ)」、「馬に乗り鏑矢を射流す」ことからきています。 鶴岡八幡宮の流鏑馬は800年以上の歴史がある伝統行事。源頼朝が1187年、鶴岡八幡宮放生会(ほうじょうえ)において天下泰平を願い、全国から集めた弓の名手たちによる流鏑馬を奉納したのが始まりとされています。 頼朝が奨励した流鏑馬は、武士たちが技量を高め、鎌倉武士の質実剛健さを表すために欠かせない神事でした。 流鏑馬には2つの流派があります。源氏の祖である源経基が伝承し、源義光へと伝わり、そこから武田家と小笠原家に受け継がれたのです。そのため、流鏑馬には「武田流」と「小笠原流」が存在しています。鶴岡八幡宮で執り行われる流鏑馬は小笠原流です。 全国各地の神事やお祭りで行われている流鏑馬、何か所か訪れることで流派の違いを楽しめるかもしれませんね。 日本三大流鏑馬とは?鶴岡八幡宮以外は何県のどこで行われている? 写真:下鴨神社の流鏑馬神事 鶴岡八幡宮、長野県の若一王子神社、京都府下鴨神社(賀茂御祖神社)の流鏑馬をあわせて日本三大流鏑馬とされています。ここでは、若一王子神社と下鴨神社の流鏑馬について解説していきましょう。 ●長野県・若一王子神社の流鏑馬神事 若一王子神社の流鏑馬神事は、例祭奉祝祭において行われます。本神事の特徴は、射手は子どもが担っているという点。顔に化粧を施し、昔ながらの射手の装束を身にまとい町内を一巡、神社境内の3か所の的に矢を射て豊作を祝う神事です。 ●京都府、下鴨神社(賀茂御祖神社)の流鏑馬神事 下鴨神社の流鏑馬神事は、「葵祭(賀茂祭)」の前儀として執り行われます。下鴨神社の流鏑馬の歴史は三つの流鏑馬神事の中で最も古く、日本書紀において457年頃に行われていたと伝わるほど。特徴的なのは、他の二つが武家の装束を着ているのに対し、下鴨神社では公家装束を着て行われる点です。 鶴岡八幡宮の流鏑馬、見どころをご紹介! 写真:鶴岡八幡宮の流鏑馬の風景 鶴岡八幡宮で執り行われる流鏑馬の見どころといえば、何と言っても射手の装束でしょう。鎌倉時代の武士が狩りを行う際に着ていた狩装束を身にまとい、綾藺笠(あやいがさ)という、藺草(いぐさ)を綾織に編み、裏に布を張った特徴的な帽子を被ります。直垂(ひたたれ)という上着を着て、腰に太刀をはいたその姿は凛々しくとても華やかです。 流鏑馬が行われる際の特徴ある掛け声も見どころの一つ。射手が馬を走らせながら矢を放つ際に「イン、ヨー、イ」と声を発します。これは、「陰、陽、射」を表しており、鎌倉時代の武士の教えに取り入れられていた陰陽道に起因するもの。小笠原流の祖である小笠原長清も鎌倉武士であったことから、陰陽道を軸に据えていため、このような掛け声になっているのだそう。 そして、掛け声以上に聞いていただきたいのは、矢が的を射抜いた時の「パーン」という乾いた音。武士が命懸けで臨んだとされる、弓馬術の技量が最大限に発揮された瞬間に注目してみてください。 2024年の鶴岡八幡宮の流鏑馬神事はいつ?場所はどこ? 写真:鎌倉の鶴岡八幡宮の本宮 鶴岡八幡宮の流鏑馬神事は、例年9月16日の例大祭と10月の崇敬者大祭に執り行われています。しかし、直近の2022年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、中止となりました。現状、鶴岡八幡宮のホームページ上では2023年の流鏑馬神事の日程に関する情報は発表されていません。しかし、行動制限がなくなったこともあり、今年は執り行われる可能性が高いので、開催の発表を心待ちにしておきましょう。 鶴岡八幡宮の社務所玄関を出立し、下拝殿において神事が執り行われたのち、騎馬の流鏑馬馬場入りが行われます。その後、華やかな狩装束に身をつつんだ射手により流鏑馬神事が執り行われます。 日本三大流鏑馬神事「鶴岡八幡宮」まとめ 写真:鎌倉の鶴岡八幡宮の本宮 鶴岡八幡宮例大祭の神事として執り行われる流鏑馬は、華やかな衣装と磨かれた武芸、華麗な馬術が見られる貴重な機会です。 鶴岡八幡宮は「勝負運・仕事運・出世」のほか、「安産」や「縁結び」などのご利益を授かるので、流鏑馬神事で訪れた際には、ぜひお参りもお忘れなきよう。 また、例大祭の後に行われる神幸祭の神輿渡御や、緑の千早と緋袴も身にまとった巫女さんが奉仕する八乙女の舞も、ぜひご覧ください。 鎌倉時代から受け継がれてきた武士たちの技が見られる流鏑馬。長い歴史を受け継いできた華やかな神事にぜひ立ち会ってみたいものですね。 【公式ホームページ】鶴岡八幡宮 【トリップアドバイザー】鶴岡八幡宮