京都府京都市の清水寺で発表される「今年の漢字」を動画で!昨年の世相をあらわす漢字、 歴代漢字や決め方も紹介!
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京都府京都市の清水寺で発表される「今年の漢字」動画紹介
今回は『京都新聞』さん制作の『京都・清水寺で2022年「今年の漢字」発表(2022年12月12日 京都市東山区)』という動画を紹介します。
毎年12月12日頃に発表される「今年の漢字(ことしのかんじ)」。毎年、清水寺で発表される際には、関西圏以外からも多くのマスコミが集まり、ニュースでも中継されることで有名になりました。
清水の舞台に設置された特設の台に置かれた和紙に揮毫(きごう)される迫力ある漢字一字は力強く、美しいものです。
「今年の漢字2022」が発表される季節がやってきました。一年の締め括りにこの発表を見ないと落ち着かないという方も、もしかしたらおられるのではないでしょうか? 今や年末の風物詩といえるほどの知名度を得た、「今年の漢字」。さて、今年はどのよう一文字で表されるのでしょうか? まずは、動画でその様子をご覧ください。
「今年の漢字2022」は「戦」、選ばれた理由は?
写真:漢字の「戦」
2022年12月12日「今年の漢字2022」が発表されました。22万票の中から1万804票を獲得した漢字は、「たたかい」「いくさ」をあらわす「戦」。2位には「安」3位「楽」4位「高」5位「争」6位「命」7位「悲」8位「新」9位「変」10位「和」がランクイン。
2001年も選ばれたので今年で2回目となった「戦」。皆さんはこの漢字を見て、2022年のどのような出来事が思い浮かぶでしょうか。記憶に新しいワールドカップでの日本の奮闘ぶりが浮かぶ方もおられるかもしれませんね。
主催者である(公財)日本漢字能力検定協会理由によると、ロシアのウクライナ侵攻によって世界中が戦争に驚き、恐ろしさを目の当たりにしたこと、そして円安や物価上昇による生活面での戦い、熱戦を繰り広げたスポーツの戦いが注目されたことによるものと発表しています。
「今年の漢字」の発表時期、発表場所が選ばれている理由も紹介
写真:秋の清水寺
「今年の漢字」は例年12月12日頃に発表されることになっているのをご存知ですか? なぜこんな中途半端な日なの? と思われる方もいるかもしれませんが、これには歴とした理由があります。
12月12日は「漢字の日」に認定されており、語呂合わせで「いい字(12)一字(12)」と表せるのです。毎年「いい字」を少なくとも「一字」は覚えて欲しいという願いが込められているのだそう。
また、主催者の(公財)日本漢字能力検定協会の本部が京都にあることから、国内だけでなく海外の人々にも有名な寺院である「清水寺」を発表の舞台としています。
どうしてこの日に?どうしてこの場所で?という疑問は解消されましたね。いよいよ今年も12月12日頃に「今年の漢字2022」が発表されます。
「今年の漢字」はいつから始まった?場所は?書く人は誰なの?という疑問にお答えします!
年末の風物詩と呼んでも過言ではない「今年の漢字」の発表。では、いつから始まったのかを知っている方はおられるでしょうか?
「今年の漢字」の発表が始まったのは、1995年のこと。今から27年前のことでした。「今年の漢字」は1年間の世相を一字で書き表すもの。この漢字の揮毫を担当している方は、清水寺の貫主(かんしゅ/一寺院を管理する僧侶。住職)である森清範(もりせいはん)氏です。発表が始まった1995年から変わることなく森貫主が務められています。
清水寺の中でも有名な「清水の舞台」の上で、森貫主の手で力強く揮毫されます。
【動画】0:00~ 「今年の漢字」揮毫の様子
歴代「今年の漢字」をその理由とともにご紹介!
画像引用 :YouTube screenshot
ここでは、歴代の今年の漢字を紹介していきます。
1995年 「震」
驚異的な出来事が続出した1995年。阪神大震災や地下鉄サリン事件などの自然災害や事故に始まり、政治不信などに「震えた」年としてこの漢字が選ばれました。
1999年 「末」
「世紀末」として迎えたこの年は、「世も末」とも思える出来事が頻発します。東海村の臨界事故や警察の不祥事、新幹線の安全神話崩壊、景気の悪化によるリストラなど、世紀末的な出来事が多い年でした。しかし、来年こそは「末広がり」な年になるようにと「末」の字が選ばれています。
2005年 「愛」
紀宮様のご成婚や愛・地球博の成功、「アイ」という名前のついた女性の活躍などに心躍る一方で、愛のない事件も多発した年。身近なものから世界規模のものまで「愛」育む大切さを教えられた一方、子供が巻き込まれる事件や少年犯罪など、「愛」が足りない事件が多く起こったことから「愛」が選ばれています。
写真:令和
2019年 「令」
新天皇が即位したことで新元号が決まったこの年、新たな時代の幕開けを喜ぶとともに、明るい時代を望む人々の気持ちが表された「今年の漢字」だったと言えます。また、法令改正や法令順守、警報発令など「令」にまつわる出来事もあり、「令」の字が選ばれました。
2021年 「金」
過去に3度選ばれたことがある「金」の字。今回選出されたことで歴代最多の4回目となります。コロナ禍の中、東京オリンピック・パラリンピックが1年遅れで開催され、多くのアスリートが金メダルを獲得。国民だけでなく世界の人々に勇気と感動を与えてくれました。また、各界で金字塔が打ち立てられたことや新紙幣の発表などお金にまつわる話題もあったことから選出されています。
毎年、ニュースで見る「今年の漢字」。実は皆さんも参加できることはあまり知られていないようです。
今年も発表される「今年の漢字」、決め方はどうなっているの?応募方法もお教えします
今年の漢字の決め方は、一般の方による全国公募です。投稿された漢字が候補となり、最もたくさん寄せられた漢字が選出され、12月12日頃に清水寺で発表となります。
応募方法はとても簡単で、日本漢字能力検定協会のホームページにアクセスし、「今年の漢字応募フォーム」から投稿します。また、ハガキでの応募も受け付けているので、全国各地の書店や図書館、清水寺、漢検 漢字博物館・図書館に設置された応募箱からも投稿しましょう。
期間は例年、11月1日から12月5日前後。あなたの応募した漢字が選ばれるかもしれません。ぜひ2023年の「今年の漢字」に応募してみてはいかがでしょうか。
「今年の漢字」まとめ
写真:漢字ミュージアム
動画で紹介されている「今年の漢字」のニュースを見ると、「今年ももう終わりだなぁ」と感じる方もおられるのでは?
「今年の漢字」発表日は、毎年12月12日前後。応募した年には、自分が選んだ漢字が選ばれているかも!? とドキドキするかもしれませんね。
年末の風物詩となった今、多くの方々に愛されるイベント「今年の漢字」。どんな一字になるのかを予想するのも楽しみの一つです。
揮毫された「今年の漢字」は、清水寺で展示され12月下旬からは祇園にある漢字ミュージアムに展示されることになっています。
冬の京都、インスタ映えスポットをめぐるのも素敵ですが、今年の漢字2022の迫力ある字体を年末の挨拶を込めてSNS投稿するというのもありかもしれませんよ。