岐阜県美濃市で作られる「美濃手漉き和紙」は柔らかな手触りや透明感のある美しさが魅力の伝統工芸品!職人の手仕事が見られる貴重な制作工程動画は必見
伝統工芸
岐阜県美濃市の伝統工芸「美濃手漉き和紙」とは?制作工程の動画紹介
こちらは、「Handmadepaper Corsoyard」さんが公開した岐阜県美濃市エリアの伝統工芸、美濃手漉き和紙の生産工程をご紹介する動画『美濃手漉き和紙工房Corsoyardの紙づくり「本美濃紙」』です。
日本伝統の本美濃紙は、動画でご紹介しているような幾つもの複雑な工程を経て作られています。
美濃手漉き和紙は、美濃和紙ブランド組合や本美濃紙保存会の手によって大切に守り受け継がれてきた歴史をもちます。
2014年には、石州半紙と細川紙、そして本美濃紙の3つの和紙がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
美濃手漉き和紙、本美濃紙の作り方
画像引用 :YouTube screenshot
動画の0:08からご覧になれるように本美濃紙は、クワ科の植物である最高級の楮(こうぞ)を原料として日本伝統の手技で作られています。
これを一晩程水に漬けた「水晒し」「あげ晒し」の工程を経て、動画の5:56からご覧になれる釜で煮込む「煮熟」を行ったあとに繊維をしっかりと叩きます。
昔は草木灰から抽出したアルカリ成分(重炭酸カリウム)を利用して煮熟が行われていましたが現在はソーダ灰(炭酸ナトリウム)重曹(重炭酸ナトリウム)苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)などが原料の種類に応じて使われています。
続いて繊維を漉き舟に入れ、職人の手で綺麗に手すきしていきます。
繊維同士をつなぎとめていたアクが溶け出した原料は容易にほぐすことができるようになります。
動画の30:57からご覧になれるように漉いた和紙を天日で乾燥させ、綺麗な形に裁断すれば完成です。
本美濃紙の製造工程にはいくつもの重要な規定があり、職人の高度な匠の技が必要不可欠です。
現在、美術品のように美しい本美濃紙を伝統技法で漉くことができる本美濃紙保存会会員はたった5名です。
美濃手漉き和紙を購入してみよう
画像引用 :YouTube screenshot
岐阜県美濃エリアにある工房や店舗では多くの美濃手漉き和紙が販売されています。
天然の材料の良さを生かして丁寧に製作された美濃和紙は、透明感のある風雅な仕上がりです。
美濃手漉き和紙は障子や襖に多く使われます。
しかし、近年では美濃手漉き和紙の本美濃紙を使った水うちわや御朱印帳などさまざまな種類のアイテムが製作され、人気を集めているのです。
美濃手漉き和紙のアクセサリーや折り紙はプレゼントにもぴったり。
日本伝統工芸品でありながら、意外とリーズナブルな価格で販売されているものもあるのでぜひチェックしてみましょう。
美しい美濃手漉き和紙は岐阜県内の工房やお土産屋さんだけでなく、ネット通販でも購入できますよ。
品質の高い和紙「美濃手漉き和紙」紹介まとめ
画像引用 :YouTube screenshot
岐阜県美濃市に古くから伝わる美濃手漉き和紙は、動画でご紹介したような複雑な工程を経て作られています。
中でも本美濃紙はユネスコ無形文化遺産にも選ばれている高品質な和紙です。
世界遺産の白川郷があることでも知られる岐阜県への観光旅行の折には、ぜひ芸術品のように美しい美濃手漉き和紙のアイテムを購入してみてくださいね。
【公式ホームページ】Corsoyard – Handmade Paper Studio 手漉き和紙工房
https://corsoyard.com/